ゆのまえ潮おっぱい祭り 実行委員会会長の思い
今から数年前、私は商工会青年部の部長をやっておりました。
部員数20名程度の小さな青年部です。
活動としては、町のイベント関係、県商工会の催し物と、ほとんどが協力・協賛といった第3者的なかかわり方で参加してやっておりました。
その年の湯前町のイベントの反省会で、町の主なイベント3つを、予算の都合上、1つに削減するという旨の話を、町長他、町の職員から聞き、何かしら沸々と沸き立つ、苛立ちというか、何といっていいか、とにかく目の前におられる町長方に自分の持つ思いをぶつけずにはいられませんでした。
そこで、町民が作る町興しの祭りをやる・・・その思いで始めたのが「湯前潮おっぱい祭り」です。
この祭りの名前の由来は、我が町「湯前町」野中田地区にある「子育てと子授かりの神」を祭ってある潮大明神神社の愛称である「おっぱい神社」−この神社からきております。
人吉球磨地方から、この神社の湧き水を飲むとおっぱいが出るといわれ、多くの人達がこの神社を訪れたと聞きます。今、世の中はまさに、少子高齢化、地方の過疎によりその地方に残る伝統や文化が失われようとしているのが地方の現状です。
潮神社も例外ではありません・・・
これからの時代、このような文化遺産をそのままにして失うことをもったいなく思い、またこの町に誇れる文化にスポットを当て、少しでも世の中の人々に潮神社の存在、そして私たちが生まれ育った湯前町の存在を知っていただくためにも「湯前潮おっぱい祭り」を成功させたいと思っております。
我が町は、これといった産業があるわけではありません。農業と林業で昔は栄えた町でした。今では、農業も林業も後継者不足に悩まされ、少子高齢化の一途をたどっています。
この現状をふまえ、今の子供たちにこの町の良さ、誇れる伝統・文化を残してあげたい、いずれこの町を出て行く私の娘に、その友達に、この町生まれの先輩たちに、湯前町のすばらしさを伝え、胸を張って誇れる町にしたいと思っております。
ゆのまえ潮おっぱい祭り
実行委員長 竹下 裕一